物忌みとは暦に記された凶日などを避けるために、一定の期間、家に籠もり身を清めることである。

この期間中は家族とも接触するのも避け、精進することがよいとされる。

しかし、凛は見た目はふつうの子供だが、式神であるため接触を避ける必要はない。

つまり、凛にとって蓬都の物忌み
=蓬都と1日中遊べる日という認識になるのである。

それで「遊べる」という会話になる訳だ。



蓬都の物忌みの間、
二人はお手玉をしたり、絵巻を読んだり、凛に読み書きを教えたり、他にも色々なことで遊び、充実した数日だったようだ。