白夢ー善悪と妖怪ー

拳が佐木の顔面にはまだある位置で拳は『ガシッ』と音を発て止まった。

昌誠の拳は目を覚ました佐木がしっかり止めていた。

「おい、昌誠。お前は何時から俺を殴れるほど偉くなったんだ?」

佐木はそれだけ言うとすくっと立ち上がった。

昌誠の直衣の襟を掴み投げた。

見事な背負い投げだった。

「一本!」と思わず北斗の口から零れた。