数十秒の時が流れた。 どちらも何も言わず、物音一つもしない。 その場にあるのは重苦しい沈黙という時の流れのみだった。 昌誠が口を開いた。 「……俺はなにをすればいい。」 その眼は言葉と同じく覚悟を決めた事を告げていた。 「悪いな」と一言小さく呟くと北斗はこれから行う術、心樹天爛(しんきてんらん)の説明を始めた。 心樹天爛とは、人の心を樹と考え、邪気で変わって仕舞った性格を異種の葉として取り除き、その人本来の葉に戻れる様にと手助けをするというような術である。