白夢ー善悪と妖怪ー

それを確認すると
左手の中の千切った式符を宙に舞わせ、その後右手の桧扇を軽く動かした。

桧扇は風を生み出し、宙に舞った式符は無数の火の粉となった。



「ちょっと待て。火が出るなんて聞いてねぇぞ、おぃ北斗ー!」

昌誠の悲痛な叫びも虚しく、無数の火の粉は風をあおられ昌誠と佐木のいる方向に押し寄せた。