次の日の朝 「おはよう、お母さん」と台所にいるお母さんに声をかける。 「おはよう」と手を動かしながら返してくれた。 「何か手伝うことある?」 「じゃぁみそ汁作ってくれる? 確か大根があったはずだったから切ってみそ汁に入れてくれる?」 「切り方って拍子木でいいんだっけ?」 「そうよ。 あんまり太くなりすぎないようにしてね、でも指とか切ったら駄目よ」 「もう、そんなに下手じゃないよ!」 言いながらもさっさと手を動かし始める。