「もう絶対間違えないようにする」

「絶対は難しいし大変だよ。
だから内裏の近くでは特に呼ばない様に気をつけて。
ある程度内裏から離れたか、一緒にいるのが昌誠だったら呼んでもいいよ。
明日も出仕だしもう寝よっか。
おやすみ、凛」

「おやすみ蓬都ちゃん」


しばらくすると二人の寝息と衣擦れの音だけが部屋に静かに聞こえるだけとなった。