『ゴーン』と退出時間を告げる鐘が鳴る。

安倍北斗は今日の仕事を終え陰陽寮から家に帰ろうとしていた。

背後から「北斗!!」と呼ばれ辺りを見回すと検非違使庁(ケビイシチョウ)から昌誠が走ってきた。