“麗らかな春の日差しに包まれて” こうやって始まる言葉だった。 そのはずだった。 だけど柊の口から出た言葉は 「俺は入学した時、正直サッカーをするためだけに高校に来ていました」 予定と違う言葉に、ザワザワとしている。 先生達も、不安気な表情。 「でもそんな俺に、青春の本当の意味を教えてくれた人がいました」