「3年1組、浪川楓」

1組の担任のその言葉に、パッと顔を上げた。

セットされた金色の髪。
いつもは着崩している制服を、今日はきっちり着ている。


“チャラ男”

これが一番彼に似合う言葉だと思う。



浪川楓


あたしが初めて惚れたひと。