傘を貸してくれた。


歩く足は重たて怖かった。


「……だだいまぁ〜」


「おかえり。遅かったわね。ご飯できたわよ。」


家に帰るとおばあちゃんが優しく微笑む。

スパイスの効いた匂いがする。


今日はカレーかな??


「おかえり。薫」

「……ただいま優斗」


大好きなはずのカレーはなぜか味がしなかった。