まだ20分もかからない内に、大きな音をたててドアが開いた。 「お待たせ。帰るぞ」 奏は少し汗をかいていて、息があがってる。 「あたしのために急いでくれたんだぁ?」 「は?」 この時のあたしは熱が高くて。 絶対口にはしないつもりだった言葉を口走ってしまった…。