「ハァ…」

今は四時間目。
なんだけど…。



「どしたの、美莉亜?」

「…何か、ダルい」


熱いし寒い。


風邪かなぁ…?



「え、大丈夫?…って、次体育じゃん!早く行かなきゃ!!」



走り出した実織。

ちょ…走れないよ!
でも、体育の先生って遅刻にうるさいし…。


ダルい身体を無理やり動かす。



もう前に人の気配すらない。





キーンコーンカーンコーン



授業開始のチャイムが鳴った。


「ハァ…ハァ…ハァッ……」


何、か…


ヤバい、か…も…っ



ドサッ



視界がグラッと変わって、目の前が真っ暗になった。