「美莉亜~♪一緒に帰ろうぜっ!」
ザワつく教室で、バッグにいろいろ詰めていると、急に名前を呼ばれた。
猫かぶり王子の登場に、皆のさっきまでのお喋りは一瞬で止まり、あたしに視線が集中する。
うわ~…。
視線に負けて、コソコソと支度を終えて足早に教室を出た。
「奏!あんな目立たないでよ!」
「は?」
「校門で待ってるとかでもいいじゃん…」
わざわざ教室まで迎えに来なくても…。
「タダでさえ奏は目立ってるんだから…」
明日は女の子から質問攻め決定…。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…