「いいじゃん!憧れてるくらい♪」


「そう、だね」




楽しそうな実織に苛つく自分が嫌。



葵は実織が好きだった。


あたしじゃなくて、実織が好きだった。


たったそれだけの事だよ。


珍しい話じゃない。

良くある話。



だけど今までの失恋とは違って、今までよりは嫉妬していないのは…。



やっぱり、奏のおかげだったりするのかな?