「俺、実織が好きだ」
「嬉しい!私も葵が好き」




一番聞きたくない会話を聞いてしまって、通学路を泣きながら歩いた。



「…ふぇっ」



なんてことない。

好きな人には、他に好きな人がいただけ。


だけど本当に好きだった。