「かな…で」


恥ずかしくて目を逸らすあたしに、触れるか触れないかの距離を保つ奏は余裕の表情で。



「目ぇ逸らすな」

「っ…」



耳元で囁かれたせいで、体温は急激に上昇。

仕方なく奏と目を合わせる。



奏の目に映るのは、焦るあたし。