小悪魔の飼い猫



「そ…そうなんだ。楽しみ、だね」



作り笑いを見せてから、じゃあね、と言ってエレベーターに乗った。




麗さんがこのマンションに越してくるなら、奏は絶対麗さんを好きになる。

それであたしのことなんて…


キスした事なんて…



全部忘れちゃうんでしょ……。