つないだ小指


私と郁人は、生まれた時から特別で、


離れられない運命なのだという事を、


まるで呪文のように両親から聞かされて育った。


守っていると思っていた相手が、


いつの間にか守ってくれる存在になった気づいた時


私の心はにある恋心に翻弄されるようになった。