大広間全体がどんよりしていたが、1人も欠けていないようで、真奈は安心した。 「ま、真奈さん……」 その中で、菜々が辺りを見渡しながら真奈を呼ぶ。 その表情は、青ざめていた。 「パパが……パパがいないです」 「えっ!?」 菜々の言葉に、辺りを見渡す。 どこを見ても、達也だけ見当たらない。