それに気付いても、何も言わなかった。 誰だろうと、人が亡くなった。 そのせいで震えてると思った。 その夜、2人は寝なかった。 と言うより、寝れなかった。 菜々は静かになると、さっきのことを考えてしまうから嫌だった。 優梨は少し怖いと言い、朝までずっと話していた。 夜が明け、時刻が7時をさす頃、ドアをノックする音が聞こえた。