「おとなしく、ここにいるしかないか……」 諦めたように1つ息を吐き、ベッドの上に座る。 真奈の言う通り、ここは山奥にある。 近くに建物らしい物は見当たらない。 携帯だって繋がらないほど山奥。 迎えは、旅行が終わる3日後に来ることになっている。 それまでは、人の出入りも車の出入りも、一切ないことになっていた。 「優梨ちゃーん、入るよ?」