「でも、それって……」 その先を口にするのを、寛子はぐっとこらえた。 自分の親友がそうだなんて、冗談でも言いたくなかった。 「遺品……そうだよ! 両親の荷物見たら何か分かるかも!」 寛子が思い出したように言った。 それに真奈も頷く。 「そうだ! たぶん菜々ちゃんが、カードキーを持ってるはず」