少し違和感があった。 菜々とは友達でも、両親とは面識がないと思っていた。 「ああ、気のせいではないと思うけど。 娘の友達に、そこまで睨む必要はないと思ったから」 真奈だって、そう思った。 優梨が菜々に、危害を加えた訳でもないのに。 「次は夜だよな? あの日は健二とずっと起きていた。 けど、健二が“空気吸ってくる”って外へ出て行った間、1人だった。 1時間ぐらいあったかな?」