入学式がおわって、ぼくたちはシュウおじさんのお墓まいりをしにやってきた。 もうあったかいから雪だるまは作れないけど、道に咲いてたお花をつんでおそなえした。 シュウのことはよくおぼえてないけど、いつもやさしくて笑ってたような気がする。 お母さんはシュウのことが大好きだから、ぼくも好きなんだ。 「秋、今日から愛斗は小学生だよ。 あと……私達、入籍したの」 両手をあわせながら、お母さんがそう言った。 また“にゅうせき”… “けっこん”とどうちがうんだろう? …まぁいーや。