「そ。坂井くんがいつも挨拶してくれるのに申し訳ないんだって」 そんな事、思っててくれたんだ。 真田が1分でも、1秒でも、俺の事を考えてくれていたんだと分かるととても嬉しくなった。 「どんな風にすればいいワケ??」 挨拶って言ったって、言葉を発することの出来ない真田にどう挨拶しろって言うんだよ。 「うーん……こんなのは??」 そう言った長野を見る。 自分で自分を抱きしめている長野。 これは要するに… ハグしろと……!?