「…ヒドいことを言われてもお母さんから離れないのは、お母さんの苦労を知ってるから。 自分を大切にしてくれてることが、わかってるから。 ここまで、愛情を注いで育ててくれたからだと思います。」 「…アナタなら、安心だわ」 「え…?」 「陸翔は、幸せ者ね。アナタみたいな人に愛されて。」 涙をこぼしながら、山城さんは優しく笑った。