「え………?」 “目を醒ますか分からない状態”って… 「……頭の打ちどころが悪くて…」 申し訳なさそうにする先生。 そんな………… 陸翔が、何をしたっていうの? 私のせい……? 私なんかが、陸翔を好きになったから? 私なんかが、幸せになろうとしたから? 陸翔…………!! 「陸翔……っ!!」 私の心の声と重なるように、女の人の声が聞こえた。 え………? だんだん、近づいてくるその人はとてもキレイな顔をしていて、どこか見覚えのある顔だった。