美和side

リムジンに乗り込み、軽井沢にあるという水野くんの別荘を目指す。

リムジンの中では、私の右側に雫。
雫の向かい側に水野くん。
私の向かい側に陸翔。と言う風に乗っている。


き、緊張する……
いくら広いリムジンの中でも、向かい側にいる陸翔と足が触れ合いそう。

そんな私をよそに、雫はなにやら水野くんと盛り上がり中。


「本当?やった~♪じゃあ、私も雫でいいよ!!」

「マジ?じゃ、よろしくね、雫。」



どうやら2人は下の名前で呼び捨てをするようになるらしい。


良かったね、雫。



………って言うか。
陸翔、カッコ良すぎじゃない!?


白のTシャツに黒のベストを羽織り、ジーンズをはいている。


本当、俳優さんになれちゃうよ……


なんか、まじまじと見てしまった…!!!


そんなことに恥ずかしくなりながらも、軽井沢への道のりを進んだ。