そしてみるみるうちに、
今まで以上に
明さんの表情に余裕というものが
なくなっていった。
――――ガシャン!!
「くっそ!!・・・ここまで冷静さを
奪われるなんてな・・・予想外だ」
思いっきり投げ捨てられた拳銃。
あぁ、やっぱり・・・偽物だったんだ。
「むかつくな!!」
「ぐぁああああ!!」
「や、やめてください!!」
いきなり、近づいたかと思えば
明さんは夜也の手を思いっきり踏む。
やめて・・・
目の前でそんなこと・・・。
「うるさい!!」
―――ドンっ
「きゃっ!!」
「羅菜・・・っ」
必死に止めようと思ったけど
やっぱり力では適わない。
「なんなんだっ!所詮恋愛なんてお遊び
だろーが!!なんでそんなに思い合える!?」
「お母さんだって、明さんが夜也の立場
だったらあなたを守りますよ」
「嘘だ!!
佐菜は旦那だけが大事じゃないか!!」


