「きゃっ!?」
「うわっ!?」
あまりにも急いでて全然前見てなかった
せいで人とぶつかってしまった。
かっ、肩で思いっきりぶつかってしま
った。
「羅菜なにやってんのさーっ」
「あははっ、ごめんね・・・」
鈴音すっごい笑ってるし。
しょうがないじゃんっ!
焦ってたんだからさ。
誰とぶつかったかでさえあたしは知ら
ないし。
だから、相手に少しドキってした。
「いえいえ、こちらこそ・・・ってあれ
羅菜じゃん」
「あっ、桐谷くんだったんだ」
「ごめんな、まじで」
そう言って桐谷くんはいつもの笑顔で
あたしに手を差し伸べる。
男の子と手とか繋いだことのないあたし
だから
握るのでさえ躊躇したけどそっとその
手を握った。


