「っ、そ…んなの……気にしない、もん…っ」



今にも消えそうな翼の震えた声。ぎゅっ、拳を握る彼女を見て、ちょっとだけやりすぎたかなと。





「っ…朝陽を一番に好きなのは……私だもん、」



恥ずかしそうにポロリ言葉を漏らした翼はとうとう泣き出してしまった。






なんていうか、俺のツボを分かってるっていうか……何でこうもかき乱すかね。




これ以上はっていつも思うけど、結局今まで以上に好きだって実感させられる。






「ごめん、ちょっと意地悪しすぎた。安心して、そんな女いないから」




「、え……」





「お前しか目に入らない、可笑しいくらい夢中だから。つか、お前が誰より可愛いだろ」




ポカンとしてからすぐに顔を真っ赤に染め上げる翼を、きつく抱き締める。







「心配するな、愛してる」





多分きっと、いや絶対。


翼を幸せにする、神に誓って。




「私も、好き…っ、朝陽だけが好き…!!」



強く強く抱き締める。







何百年経っても、翼とは離れそうにない。