「蒼空!そらあっ!」



何から言おうかな、何を言えばいいのかな。そう考える暇もなく、遥登君があたしに飛び付く。




「ぅ、わっ」


「心配したんだよ!ほんと…無事で良かったぁ……」



うぇぇと涙を滲ませる遥登君を見て心がキリリと痛んだ。


「あ、…ごめんなさい…っ」




「大丈夫、なのか」


あたしに気遣うように躊躇いながら櫻田君が口を開く。




「へ、平気…です」



あ、今ちょっと変な間できちゃった。これじゃ信じてもらえないかな。


でも櫻田君は優しく笑って。




「うん、そか。…良かった」




心配させたくなくてみんなと逢う事を避けてたけど、それが逆に心配掛けちゃってたみたい。



「あー久々の蒼空ちゃん!ちょっと充電させてっ」



あたしに抱きついてる遥登君がベリッと引き剥がされ、代わりに橘君があたしにしがみつく。


何か何か…遥登君より手つきがイヤらしい気がします…!




「蒼空ちゃんいい匂いするー安心するー」



「あ、あう」


恥ずかしい恥ずかしい!!