「おはようござ、…うえ」





みんなの姿を発見して挨拶をしようと思ったら、猛ダッシュで飛び付いてきた橘君に遮られてしまった。



「おっはよう!蒼空!もうすげぇおはよう!!」






おまけに首絞まってる、苦しい苦しい。





「おいおい、興奮するなよ遊哉。蒼空が嫌がってる」



笑いながらあたしたちに歩み寄り、強引に橘君を引き剥がす八木原君。




「あ、わりぃ」





ありがとう助かりました、笑い事ではないですが。



「ど、どうしたんですか…?」



喉仏を押さえながら、やたらウキウキしてる橘君に尋ねる。すると、彼の顔がぱぁあっと輝いた。




「聞くより見た方が早ぇから、早く来い!」


グイと手を握られてそのまま引かれる。よたよたと小走りで橘君の後ろをついていくと、目の前に掲示板が現れた。





あ、試験の結果…。





心の準備をする暇もなく、橘君の指差す方向に視線を移す。











「い、…1位?」