--ガチャ…ッ



「ハッ!もう1人の出会いの神様が!」



「「「『はっ??;;』」」」



「……何だよ;;」



課長室から出て来た斗志樹を、うっとりと見つめて拝む七星。



「愛依ちゃんと斗志樹君が居なければ、今、こんなに幸せを感じる事は、なかったでしょう」



「……何だ、お前;;」



「課長さんの結婚が遅かったって話から、何でこんな話になったんだ?;;」



それは私たちも聞きたいけど、七星も山下の人間だもんね。

おかしいところは山ほどある。



「俺の結婚が何だ?」



「他に結婚したいって人、居なかったんですか?」



「居たら愛依と結婚してねぇだろ」



「でも!モテましたよね??」



「まぁ」



…否定しないのね;;

せめて、躊躇っても良いんじゃないの?;;



「本当に、考えなかったですか?」



「…………。あー、居るな」



…居ったんかいっ!!



「そりゃ、27・8の頃は、一度は考えるだろ。もれなく即却下な女たちだったけど」



「それが、ナナさんですよね!」



「……何で知ってる;;」



「綺麗ですよね!」



「…………」



何でしょうかね、この不快感。