「確か、図書室で借りたい本があるって言ってなかったっけ?」

と、ふいに橋本が口をはさんできた。


……図書室?

……としょしつ

……都市四室………あっ!


【図書室閉じこめられた、助けて】


これじゃん!!


「ナイス橋本! お前、いい奴だ!」

「え? あ、ありがとう」


橋本の手を握ってブンブン上下に振り、唖然としているふたりを放置し俺は再び自転車をこぎ始めた。