一瞬胸がヒヤッとした。


そして同時に、スッと優の顔が過ぎった。


「そんなわけ…ないでしょ。
私彼氏と別れたばっかりなのよ?」



「ふーん。」



興味なさそうな声と、

なんと言うか…冷たい笑顔…。


「は、離れて…っ。」


表情と態度の変化に比べ、顔が近いのは相変わらずで…


「へー
顔にはキスしてって書いてあるのに?」


「何言って…!」


焦る私をよそに、近づく顔。


「ちょ…っ」