逃げたその先
そこには、高い塀が吉野に立ちふさがった



「嘘だろ…?」


飛び越えるにしても高すぎる
くそ…違う道を…


「!」


思った時には遅く
道は全て影で塞がれていた



「なっ…!」


塞がれた…!?
どうしたらいいんだよ!



焦る吉野に容赦無く
影は一斉に襲いかかってきた




「うわぁぁぁ!」




吉野は咄嗟に手で庇った