お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

か、かわぃぃぃい!!


目も髪も、
綺麗なキャラメルブラウン。

小さな顔に、長い手足。

ふわふわした髪など、

私にはないものをたくさん持っている、天使のような娘だった。


「椎名胡桃(しいなくるみ)です。
よろしくお願いします。」


甘いソプラノの声が、男子の心をくすぐる。


「席は、一番右の一番後ろな。」


え、そこって…


あたしの隣じゃない。


すたすたと、
リズムよく歩を進めて来る。



「よろしくね。」



天使は、あたしに微笑みかけ、



「天星くんて、かっこいいね。」



耳のそばで、悪魔のように囁いた。