お姫様はイジワル王子様の召使い。【完】

とりあえず、今は
1分1秒でも早く
理科準備室に―――!!


あたしは
かの超有名な黒人短距離選手並みじゃないかってゆースピードで


理科準備室へ飛んでいった。


ガラガラガラ――――――




「…このオレ様を待たすたぁ、随分いい度胸じゃねーか。」


龍は、イスに偉そうに足をくんで座り、


「あ、あの…」


「それとも―――」


すたすたと、
整った顔が
近づいてきて、


「わざとお仕置きのために遅れたのか?」


不敵な笑みを浮かべながら、あたしの顎を持ち上げた。