規則の守護者

茜が詰め所へ戻ると、部屋の中では塵が舞い踊っていた。


「高井さん、掃除ありがとうございます。
僕もやります」

「ええ、頼むわ」


はたきを手に、にこりと微笑む瑞緒。

茜は、雑巾をバケツの水へ浸す。
そうしてふと、思い出した。

『君と瑞緒は、同質すぎる』


「毎日掃除するのが決まりなのに、他の人は皆、あなたに押しつけて帰っちゃったのよ。

1人で掃除してたら、何時間かかるか知れないわ。

特にあなたの場合はね」

「僕は1人でもやります。
決まりを破るのは嫌ですから」


瑞緒と話しながら、茜は納得してしまう。

……確かに、自分は瑞緒と同質だ。

2人とも、規則をきちんと守り、詰め所の掃除を終えた。