規則の守護者

淡々と尋ねる瑞緒に、茜は顔を上げる。

今は、茜の休憩時間。

自由に過ごしていていいのだが、茜は瑞緒の真似なのか、律儀に銃の点検をしていた。

ちなみに瑞緒は、今日は非番である。


「どうしてそんなこと、聞くんですか」


そう尋ねた茜の顔は、わずかにこわばっていた。


「少し、気になったからよ。

無理に話せとは言わないわ」


瑞緒は無表情にそう告げて、2つ目の銃を手に取る。

茜は、手にしていた銃をそっと横へ置くと、ため息をついた。


「いえ、話します。

高井さんになら、僕は話したい」