そろそろあの写真を取り出さないと、とポケットを探る瑞緒の、視界の端。 わずかな扉の隙間に、 人影が映った。 たった独り、ぽつねんと浮かぶその姿は、明らかに供給班ではない。 人影の手には、黒い、闇の固まりのような銃。