規則の守護者

足を撃たれて、倒れる男達。

瑞緒は、金網にかじりついてうめく2人の襟首をつかむと、フェンスの内側へと引き戻した。

男が叫ぶ。


「何だよ、ちょっと外へ出ようとしたくらいで。

お前イカれてるよ」


救護班への連絡を済ませると、瑞緒はうずくまっている男達を見下ろした。


「規則の1つも守れない人が、何を偉そうに。

私がいる限り、誰にも規則は破らせないわ」


監視者は、規則を守るための行為全てを保障されている。

映像の傍受、武器の携帯、発砲。

だが瑞緒以外の監視者は、そのどれも、まともにやってはいない。


瑞緒は正しい。

だから、異常だった。