規則の守護者

大きく穴の開いた、フェンスの前。

葉ずれの音に驚いたらしく、男2人が瑞緒の方を振り返る。


瑞緒は銃を構えたまま、男へ告げた。


「武器の所有は禁止。

今すぐ、地面へ置きなさい」


瑞緒が言い終わる前に、男達は金網へ手をかけた。


フェンスの向こう側は、木々の密生する森。

内も外も同じ景色が広がるが、金網を越えればそこは「外」。

足を踏み入れれば脱走となる。


「そこ、立入禁止よ」


瑞緒は指摘するが、男は笑って金網へ足をかける。


「禁止だぁ?

誰も守ってねえじゃんか」