規則の守護者

小型情報板で、「被験者の位置情報」を検索する。

それによると、町の東区にいた銃の所有者は、フェンスの方角へ向かっていた。


瑞緒は町へ入り、フェンス伝いに歩く。

木々の間を縫うように、金網は続いていく。


瞬時に更新されていく位置情報。

出会うまで、あと5メートル。



ひときわ大きな茂みの向こうで、小枝を踏み折る音がした。

続いて、男2人の声。


「ほら、約束の金」

「ホントに全額持って来たんだろうな、数えるの面倒だからよ……」

「いいから武器を先に寄越せって」


武器の裏取引。


瑞緒は銃を構えて、木陰の向こう、声のする方へ飛び出した。