規則の守護者

だったら、と瑞緒は提案する。


「ここは立入禁止だから。

家族や先生のような大人に頼んで、公園を作ってもらいましょうか」


瑞緒は子供達に近付くと、膝を折って聞いてみる。

すると、子供の1人が口を開いた。


「でもさ。

どうして、入っちゃ駄目なの?」


すると、他の子供も口々に言う。


「そうだよ。

私、誰にも迷惑かけてないよ」

「大人は危ないからって言うけど、全然危なくないし」