規則の守護者

瑞緒は、その場から立ち去ろうとする子供達を引き止める。


「待って。

ここは立入禁止なんだから、明日だって来ちゃ駄目よ」


すると子供達は、互いに顔を見合わせた。


「……だって。

他に、遊ぶ所ないし」


瑞緒は、ポケットの中の小型情報板に触れる。

周辺の情報を探ったが、確かに空き地や公園はなかった。