3-Aの教室で最初に声を掛けてきたのはクラスのキャピキャピ系のあづさちゃん。 「おはよーあづさちゃん」 「何吹っ切れたような顔してんの!いつ別れたのふたり」 「―…え?」 急に唐突なことを言われてびっくりした。別れ、た? 「誰と誰が?」 「えっだって海斗が昨日おん…あ、ごめん。忘れて」 そそくさと走っていってしまった。 「どういう、こと…?」 あたしは立ちすくんだまま一人悶々と考えていた。