すると宙はふっと吐息をひとつして言うんだ。 「クリスマスイブだからじゃね?」 「な、にそれ…」 あたしが聞きたいのはなんでそんなに優しくしてくれるのかって事だったんだけど…な。 「おー愛加、雪降ってきたー」 堪らなくなって、窓を開ける。バルコニーにいた宙は驚いた顔をしてた。 そしてひらひらと舞う雪があたしと宙を包み込んだ。 「ひでえ顔で泣いてたんだな」