side*愛加 昼だとか夜だとかわからなくなっていた。お腹も全然空いてない。 お母さんは何回も「ご飯は?」を聞いてくれたけどいらなかった。あときっと仮病は気づかれてるね…。 「好きだったのになぁ…」 相手は自分の一番じゃなかったわけだ。ズシンと胸に重いものがのしかかる。 時計を見たら11時30分を過ぎていた。そろそろ水くらいは摂らないといけないなと起き上がる。 ズキンズキンと頭が痛んだ。 顔を上げてぼんやりしているとコツンと誰かが窓を叩く音がした。 「…?」